調剤報酬とは
調剤報酬とは、薬局で調剤をしたときのお薬代(お会計)のことです。
少し難しい言い方にすると、保険薬局が行った保険調剤に対する報酬のことです。
調剤報酬は厚生労働省によって定められています。
お薬代といっても、薬剤の金額だけでなく、薬剤師の技術料なども含まれています。
誰でも平等に治療を受けられるよう、薬の値段(薬価)や薬剤師の技術料は国によって決められています。
保険薬局が行う調剤報酬の算定は、全国共通の「調剤報酬点数表」に基づいて計算されます。
調剤報酬点数表には保険薬局が算定する基本料や技術料が何点であるか、全て収載されています。
1点=10円で計算されます。
患者さんから薬局窓口で保険適応の自己負担分(一般の方は3割)をお支払いいただき、残りの分(一般の方は7割)を保険者に請求します。
この調剤報酬は2年に1回改定されます。
調剤報酬は、調剤技術料、薬学管理料、薬剤料、特定保険医療剤料料から構成されています。
診療報酬は保険診療において医療行為を行った場合、医療行為を行った病院やクリニックに対して支払われる報酬です。
介護報酬は介護保険が適応される介護サービスを提供した場合、そのサービスを提供した事業者に対して支払われる報酬です。
調剤薬局は「調剤報酬」で、病院やクリニックは「診療報酬」により患者さんの負担額が決まります。